持ち込まれたのは、1950年代に作られたという国産二眼レフの銘記『ミノルタAutocoad』の一部品。ピント合わせの為のヘリコイド(旋条ギア)部にとりつけられたフォーカスレバー部の傾きをなおそうとしたら折れてしまったらしい。試行錯誤の末、ネジで代用できないかと思いつきご来店につながった。店内在庫からいくつかをご提案。その中からスリムヘッド小ネジの質感・形状が後加工しやすそうと結論に至り購入。お客様自身も生まれていなかったという50年代の職工達の技術に敬意を評しつつ、コツコツやってみますとにこやかに帰られた。